きみのもしもし #463
ぜんぜん違うね。秋から冬か。
「わかってないね」
いつものカフェで待ち合わせ。
きみの装いが先週までと違う。
と言うか、いつもと違う。
「そう、いつもと違うの」
そしてぎこちない笑顔。
「服装が変わると気分も変わる。気分が変われば表情も変わる」
きみは呪文のようなセリフを一気に口にした。
「もしもし、どう?わたしの表情」
硬い。
「うーん、まだ何か足りないのかなぁ」
とりあえず、温かいコーヒー飲めば?
そうねっと答えたきみは普段通りの笑顔を見せた。
さてときみが一息ついたら、人生相談承りましょうかね。
コメントを残す