風、空、きみ

talk to myself

Archive for November 2016

きみのもしもし #467

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「完璧すぎる笑顔は嘘っぽい」
 きみが口を尖らせ、そんなことを言う。
 ぼくのことかな。
「あなたは隙だらけ」
 この流れだと褒め言葉なんだろう、けど。
 じゃあ、素敵すぎる笑顔はどう?
「素敵だと思う。でも」
 でも?
「一歩引いておくわ」
「そして完璧すぎる笑顔には関わらないようにする」
 笑顔って難しいんだね。
 完璧すぎる笑顔の人も、素敵すぎる笑顔の人も、
 いつの間にか自然とそうなってるのかもね。
「じゃあ、どうすればいいの?」
 どんな笑顔に遭遇しても、きみは自然に微笑んでいればいいんだよ。
「もしもし?それも難しくない?」
 さぁどうだろう。
 いつもどおりでいいと思うよ。
 きみは「訳わかんない」と今度は笑顔で口を尖らせた。

Written by ken1

2016/11/27 at 15:34

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きみのもしもし #466

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ーもしもし、そんなんじゃダメだよ。
 きみに久しぶりに叱られた。
ーできっこないって言う代わりに、もしかしたらって口にしてごらんよ。
 それもありか。
ーきっと魔法の扉が開くから。
 きみに正面切って言われると、そんな気もしてくるから不思議なものだ。
 お願いがあるんだけど。
ーん?
 たまに尋ねてもらえないかな。
 魔法の扉、どう?ってさ。
 そのくらいなら簡単よ、ときみが微笑む。
 そして、楽しみだなぁとまたきみは微笑む。
 さてとやりますかね。

Written by ken1

2016/11/20 at 18:53

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きみのもしもし #465

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ーもしもし、どんなお願い事をしたの?
 おみくじを開きかけたぼくにきみが尋ねてきた。
 ピンポイントなお願い事はしていないよ。
ー宝くじに当たりますように、とか?
 そう、そういうのではなくてね。
 良い方に導いてくださいって、お願いしたよ。
ー良い方って?
 うまく言えないけど、何となく良い方にってね。
ーあっ。
 おっ。
 開いたおみくじは大吉だった。
ーこれもそう?
 そうかも、何となくね。
 境内の大樹から木漏れ陽がきみに注いでいた。
 きみは気づいてないみたいだけど、
 それも何となく良い感じだな。

Written by ken1

2016/11/13 at 19:58

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きみのもしもし #464

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ー準備はどんなに準備をしても準備しすぎることはない。
 どこかで読んだ。
 その通りだと思っていた。
 でも一方で、時間もお金も限るある中ではどこかで見切ったり、
 パフォーマンスを考えたりすることも大事だろう、とも思っていた。
 するときみはさらりとこう言った。
「もしもし、人生なんていつ何が起こるかわからないよ」
「例えば、自分のところには災害は来ないって、
 頭の隅でなんの根拠もなく思ってるよね」
 そう、確かにね。
「備えあれば憂いなしっ。でもほどほどに」
 中庸ってことかな。
 防災訓練の後のぼくらの会話。
 まずは非常食を新しいものに入れ替えよう。
 コーヒーを飲み終えるとぼくらは買い出しに出かけた。

Written by ken1

2016/11/06 at 23:09

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