風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #481

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「もしもし、やっぱりね」
「内緒にしてたのは、これね」
「もしもし、内緒にする意味、あったの?」
「ぜんぜん、意味なかったでしょっ」
「もしもし、聞いてる?」
 矢継ぎ早にきみは言葉をならべる。
 ぼくは悪びれもせず、
 きみのもしもしの回数をカウントしてる。
 きみも途中から笑ってる。
 そんなふうにしてくれる、そんな力があるのかな。
 午後の陽射しに包まれて、きみとぼくの前には、
 一台の車が停まってる。
 今年の春はこの車できみとの思い出をいくつも作ろう。
 きみはディープブルーとホワイトのツートンの車に
 名前をつけると言いだした。
 良い兆候だ。
 陽射しはきみとぼくと、そしてこの車にやさしく注いでいる。

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Written by ken1

2017/03/05 at 19:13

Posted in kiss

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