風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #490

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ーどんなノートを使ってるの?
 きみがぼくの手元を覗き込む。
 ふつうのノートだよ。
ーそうかなぁ。
 どんなノートを使ってるかより、
 どんなふうに使ってるかが気にならない?
ーノートを決めると、使い方も決まるでしょ。
 ぼくは意識したことないなぁと、
 きみにノートを広げてみせる。
ーやっぱり方眼だ。サイズも想像してたよりちょっと大きめ。
 綺麗にまとまってるね。と、きみが感心している。
ーもしもし。同じものが欲しいっ。
 おねだりされるほどのノートじゃないよ。
 もっとオシャレなのもあると思うよ。
 それでも、
ーこれがいいの。わたしも綺麗に書けるようになるよね。
 と、きみが真剣に言う。
 そうだね。それに、いつでもそばにノートがあると楽しいよ。
 と、ぼくは笑った。

Written by ken1

2017/05/07 @ 18:13

カテゴリー: kiss

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