きみのもしもし #492
ーちょっと上を向いて、大股で歩いてみなよ。
近所の境内で森林浴もどきをしていたら、きみからメッセージが届いた。
ーそうすると幸せになれるらしいよ。
ぼくはぼくなりに幸せなんだけどなぁ。
ーあなたがもっともっと幸せになると、わたしもとってもとっても幸せになれるんだから。
頼られてるのを喜んでいいのか、
他力本願に口を挟むべきか。
ーとにかく、ひとりでどこかに行く時間あったら、声くらいかけてよね。
この展開は。。。
ーどこにいるの?わたしはあなたの家のドアの前。
きみはいつまで経っても心配性だね。
ぼくは「ちょっと上を向いて、大股で歩いて」、そして少しだけ足早に
きみの待つ場所に戻ることにした。
コメントを残す