きみのもしもし #496
きみが思いっきり笑っている。
口に手を添えたり、添えなかったり。
にこやかな笑顔はよく目にするけど、
今みたいなはちきれんばかりの笑い顔はいつ以来だろう。
それとも初めてかなぁ。
長い付き合いの中、今更ながらに新しい発見か。
と、きみの動きが止まった。
ーもしもし、また何か頭で考えてるでしょっ。
きみはぼくのグラスにワインをどくどくと注ぎ始める。
ー飲も。食べよ。たくさん話そ。
そしてまた満面の笑顔で話を始めた。
talk to myself
コメントを残す