風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #510

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 朝、目が覚めると泣いていた。
 何か違う世界にいるみたいな、まだ目が覚めていないような、
 そして、ものさみしい、冷んやりとした感じだった。
 そのまま起き上がることもせず、天井を見つめていると、
 右の頬を伝うものがあった。
 冷んやりと感じたのはこれか。
 頬を伝う涙。
 ぼくは泣いているのか。
 なぜ。
 気持ちを整理するために、もう一度目を瞑った。
 そして、どのくらい経ったのだろう。
 今、誰かがぼくの頭を軽く叩いている。
 それはそれは心地よい。
ーもっしもし。もっしもし。
 頭を叩くリズムがそう言っている。
ーもっしもし。もっしもし。
 ぼくは目を開けることはせず、
 このままずっとこのリズムが続きますように、
 そう願って、このリズムに身を任せた。

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Written by ken1

2017/09/24 at 21:28

Posted in kiss

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