風、空、きみ

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Archive for 10月 22nd, 2017

きみのもしもし #514

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「またすぐ会いたいと思う?」
 ぼくの前のシートに座っているきみが、
 立っているぼくに顔を近づけさせ、
 そっと耳打ちしてきた。
「またすぐ会いたいと思う?」
 お酒が回っているきみの頬はうっすらと赤く、
 そして潤んでいる瞳とその問いかけに、
 ぼくは照れてしまう。
「もしもし、わたしはね」
 そう言ってきみは立ち上がり、ぼくにシートを譲る。
 そうか、ここはきみの降りる駅だね。
 きみの代わりに座ったぼくに、
 きみは顔を近づけて、
「ずっとそう思える二人でいようね」
 きみは笑って電車を降りた。

Written by ken1

2017/10/22 at 20:04

カテゴリー: kiss

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