風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #514

leave a comment »

「またすぐ会いたいと思う?」
 ぼくの前のシートに座っているきみが、
 立っているぼくに顔を近づけさせ、
 そっと耳打ちしてきた。
「またすぐ会いたいと思う?」
 お酒が回っているきみの頬はうっすらと赤く、
 そして潤んでいる瞳とその問いかけに、
 ぼくは照れてしまう。
「もしもし、わたしはね」
 そう言ってきみは立ち上がり、ぼくにシートを譲る。
 そうか、ここはきみの降りる駅だね。
 きみの代わりに座ったぼくに、
 きみは顔を近づけて、
「ずっとそう思える二人でいようね」
 きみは笑って電車を降りた。

Advertisements

Written by ken1

2017/10/22 at 20:04

Posted in kiss

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s

%d bloggers like this: