風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #542

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 きみが精一杯口を一文字にする。
 きみは口を一文字にすると笑窪ができる。
 ただし右側だけの片笑窪。
 かわゆいんだけど、
 これはきみにとってはよろしくない状態の証。
ー失くしたの。
 とっても大切にしていたものをどこかに落としたらしい。
 一生懸命笑顔を保とうとして、 
 きみの片笑窪はますます深くなる。
ー言われなくてもわかってる。
 そうだね、形あるものはいつかは壊れ、いつかは無くなる。
ー大切な思い出と思いはずっと残るんだもん。
 瞬間、きみの笑窪が消えた。
ーもしもし。でもね。でもね。
 大丈夫。明日には見つかるよ。
 もっともっと思いが深くなるように、
 きっときっと明日には見つかるよ。
ー無責任っ。
 きみは呆れず怒らず、笑ってくれた。

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Written by ken1

2018/05/06 at 21:44

Posted in kiss

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