風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #551

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ーもしもし、そうじゃないでしょ。
 きみが珍しく強い口調で切り出してくる。
 一緒にSNSを見ていた、その最中。
ーだってあなたの方がきっと身軽じゃない。
 一概には言えないかも知れないけどさ、と添えながら。
 ここ数年いろんなことがあって、いろんなことをやっちゃって、
 いろんなものを手放して、確かにぼくは以前に比べると身軽になった。
ーだから、あなたが動けばいいのよ。
 わたしに会いたくなったらあなたはわたしに会いに来る。
 それと同じじゃない、ときみは続ける。
 そうだね、確かにきみの言うとおり。
 彼が落ち着いたら、ぼくの方から声をかけよう。
 何かのついでではなく、あなたと話をしてみたいと、
 あなたとお酒を酌み交わしてみたいと。
 ぼくが不器用な分、ぎこちない会話から始まるんだろうけど、
 とにかくそうしよう。
ーうん、いいんじゃない、忘れないでね。
 きみの口調は優しくなった。

Written by ken1

2018/07/08 @ 21:56

カテゴリー: kiss

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