きみのもしもし #561
きみと90分、話をした。
そのお店でカウンター越しに向き合って。
カフェで1時間や2時間、一緒に過ごすことは、よくあること。
でも今日はずっと話をしていた。
きみがずっと話していて、ぼくがずっと聞く。
もしくはその逆。
そうではなく、小さい子供のピンポンのように、
大きな弧を描いて、ゆっくりと言葉を交換した。
まだまだきみはぼくの知らないことだらけ。
「もしもし」
きみはうれしそうに笑う。
「ずーと続きそうね、わたしたち」
それについては否定も肯定もしないけど、
ただ、これから先も、
もっともっときみのことを知り続けたいと思った。
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