きみのもしもし #569
金曜夜、仕事帰りに本を選ぶ。
その週またはそれ以前にお気に入りに入れていた。
その中から一冊を注文する。
土曜午後早い時間に本は届く。
今更ながらに便利な世の中。
土曜の午後、スマホに配達完了の知らせが届く。
それをスマートウォッチで受けて、
郵便受けまで本を取りに行く。
するとそこにきみがいた。
「もしもし、読書の秋、ですか?」
ぼくは素直に頷く。
「公園でサンドウィッチなんて、いかが?」
ランチを済ませていても、ぼくは笑顔で頷く。
「わたしも持ってきたのよ」
きみはサンドウィッチの入った袋をぼくに手渡しながら、
kindleを見せる。
小春日和の今日。
ぼくらはのんびりと読書の秋に浸る。
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