風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #589

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 三寒四温とはよく言ったものだなぁと毎年思う。
 春はもうそこまで来ているのに、
 毎年律儀に寒くなったり暖かくなったり。
ーでもね。
 きみは若い桜の木を見ながら話をする。
ーこの木たちもきっと花を開くタイミングを覚えるんだよ。
 タイミング?
ーこの時期は暖かくなったり、寒くなったりするものだと覚えるの。
 そして、みんなが愛でるタイミングもね、と。
ーだから、年輪を重ねた大木の桜は今日みたいな寒い日でも、
 もう咲く時期なんだって知っていて、きちんと花を開いているでしょ。
 先方に見える大きな桜の木をきみは指差した。
 そうかなぁ、陽当たりなんじゃないかなぁ。
ーもしもし、私の言うこと、信じなさいっ。
 きみは別の神社の桜の木で、持論を証明するらしい。

Written by ken1

2019/03/31 at 19:41

Posted in kiss

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