風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #593

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 寒い春、また冬物を引っ張りだしていると、
 きみが後ろから声をかけてくる。
「もしもし、それじゃあ野暮ったいよ」
 寒くても春は春。
 ではどうしたものか。
 クローゼットの前で腕を組む。
 すると割り込んできたきみが手を伸ばす。
「一枚これを持って行けば?」
 風邪ひきそうなら腕を通せばいいし。
 連休の初日に体調崩したら残りの連休つまんないしね。
 きみはカーデガンをぼくに手渡す。
「念のため、アンターウェアはヒートテックかな」
 なるほど、それだと見た目は春だね。
 ぼくは素直にきみのアドバイスを聞くことにした。

Written by ken1

2019/04/29 @ 09:47

カテゴリー: kiss

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