きみのもしもし #616
「もしもし」
始めにそう言ってから、きみはずっと話し続けている。
途中で口を挟む隙もないほど、ずっと話し続けている。
ぼくはとにかく、そんなきみから目を離さずに、
そうだね。
とだけ、時折り相槌を打つ。
そしてたまに珈琲に口をつける。
きっときみの珈琲もぬるくなっているだろうに、
きみはそんなことにはお構いなしで、
ずっと話し続けている。
いくらでも、いつまでも、聞いていてあげよう。
ぼくはまた相槌を打つ。
talk to myself
「もしもし」
始めにそう言ってから、きみはずっと話し続けている。
途中で口を挟む隙もないほど、ずっと話し続けている。
ぼくはとにかく、そんなきみから目を離さずに、
そうだね。
とだけ、時折り相槌を打つ。
そしてたまに珈琲に口をつける。
きっときみの珈琲もぬるくなっているだろうに、
きみはそんなことにはお構いなしで、
ずっと話し続けている。
いくらでも、いつまでも、聞いていてあげよう。
ぼくはまた相槌を打つ。
Written by ken1
2019/10/06 @ 19:09
カテゴリー: kiss
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