風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #620

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 きみと話していて、ずっと話していて、
 そこそこお酒も入っているものだから、
 でもぼくの方が飲んでいるものだから、
 会話の途中で、オチを忘れてしまう。
 それでもきみは笑って頷いてくれる。
「もしもし、それってこういうこと?」
 そうかも知れない。うん、きっとそうだ。
 そしてまた新しい会話が始まる。
 でも不思議だね、時計を見ているわけでもないのに、
 オチを忘れるくらいに酔っているのに、
 きみが帰れるギリギリの時間には気づいてしまう。
 うん、大丈夫。ぼくはぼくでちゃんと帰られから。
 今夜はこれ以上、寄り道はしないからさ。
 でも、それはそれできみは納得がいかないみたいだ。

Written by ken1

2019/11/04 @ 00:39

カテゴリー: kiss

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