Archive for 1月 2020
きみのもしもし #632
懐かしい曲を見つけた。
見つけたと言うよりアレクサがかけてくれた。
昭和チッくなこの曲は、
それでも何回も聴きたくなる曲だった。
「もしもし、それはわたし?」
ちょっと違うかな。
ー鏡の中で口紅をぬりながら
ーどんな嘘をついてやろうかと考える
ーあなたは、、、
ふーん、ときみは笑う。
ふふふ、とぼくも笑う。
そしてぼくは懐かしいその曲をもう一度かけてみた。
きみのもしもし #631
幸せな音、と言う単語をSNSで目にした。
短いけれど、とても優しい書き込みだった。
いい言葉だね。きみに伝えた。
ーもしもし、あなたにとっての幸せな音ってなぁに。
きみはそう見つめてくる。
きみの寝息かな。
ーそれって何か恥ずかしいな。
そうかな。
ーそうよ。
そうかも知れないけど、
きみの寝息の音は、
ぼくにとってとっても安心できる幸せな音だよ。
笑いながら首を横に振るきみ。
そんなきみの幸せな音って何だろうね。
きみのもしもし #630
ふと気づいた。そんな気がした。
ぼくがきみを見てたんじゃなくて、
きみがぼくを見ていたんだね。
ぼくがきみを見守っていたんじゃなくて、
きみがぼくを見守っていてくれたんだね。
聞こえているのか、聞こえていないのか、
きみはすーっすーっと寝息を立てている。
久しぶりのぼくの膝枕で、静かな寝息を立てている。
「もしもし」
そんなきみが薄目を開ける。
眠たそうに薄目を開ける。
そしてぼくはゆっくりうなずく。
もう少し寝てていいよと、きみの髪を撫でてみる。
きみのもしもし #629
ーで、今年の目標は?
毎年のきみからの年始の問いかけ。
去年の目標は何だったっけ。達成できたのかなぁ。
ー去年は去年、今年は今年。
きみもぼくも去年の目標を忘れている。
まっいっか。
今年はね、時間を大切にするんだ。
思い出した、去年の目標。そしてきみも思い出したようだ。
ー去年は早起きだったものね。
今年はね、それに追加。
ごにょごにょごにょ。
ーもしもし?去年と同じ本の受け売り?
受け売りじゃないよ、共感。
通勤時間は誰からも邪魔されない時間だから、
自分のために有意義に使いなさいってさ。
良い一年になりますように。