きみのもしもし #635
「あきらめたでしょっ」
きみが人差し指でぼくを突く。
そんなつもりはないんだけど、
完全に否定できないぼくもいる。
「あーぁ、自分で限界を作っちゃってさ」
きみが呆れた顔で首を横にふる。
「そんなんじゃ、出来ることまで出来なくなるよ」
そしてきみはペンを取り出した。
「もしもし、これあげる」
差し出された紙にきみが書いてくれたのは英文。
The sky’s the limit.
「さっやろっ」
毎回きみに背中を押されるぼくがいる。
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