きみのもしもし #638
きみはかわいいね。きれいだね。
正直ぼくはそう思う。
実感するのはたまにだけれど。
ーもしもし、どうしたの。
ぼくがそう思う時は、無口になっているんだろうな。
気づかないうちに、きみのことをじっと見ているんだろうな。
きみはぼくが何を思っているかが分からず、
少し不安になるようだ。
ーもしもし。
大丈夫、ぼくにとってそれは確かなことだから。
ぼくが珈琲に口をつけ、にっこりとすると、
きみもにっこりとして珈琲に口をつける。
talk to myself
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