風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #651

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 ぼくらはベンチに腰掛けて、空を見上げる。
 ベンチを包む大木の隙間から夏空が見える。
 梅雨はまだなのに、もう夏並みの季節感だ。
 ねぇ。
 ぼくはそう言ってきみの手に触れる。
 何かするわけじゃないんだけどさ、
 ぼくはちょっと照れながら。
 会うっていいね、会えるっていいね。
 きみの手を少しだけ強く握る。
ーもしもし。何かしてもいいのよ。
 きみはいたずらっぽく微笑んだ。

Written by ken1

2020/06/07 @ 18:49

カテゴリー: kiss

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