きみのもしもし #654
彼がいなくなって、明日で一年になろうとしている。
早い一年だ。
きみが今朝、ぼくに言った。
ー証明できないからって、存在しないことにはならないよ。
ー想像できれば、信じられるの。神さまだってそうじゃん。
そうだね、彼は今でもぼくらの中に存在している。
いつだって話しかけることはできるし、
いつだって彼は笑い返してくれる。
ーもしもし。会いに行こうっ。
うん、そうしよう。
彼が写真越しに微笑んだ気がした。
talk to myself
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