風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #674

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ー鳥さんもネコさんも、みんな今まで通りに生活してるのにね。
 ベランダからネコが見えた。
 近所のおばちゃんが何かあげていた。
 右手に見える電線には、
 向こうの森から飛んできた鳥が羽を休めていた。
ーもしもし、わたしたちだけかなぁ。
 そうだね、人間だけだろうね。
 ぼくらがきっと一番弱いんだと思うよ、心も身体も。
 だから、ちょっとしたことにも敏感になるのかな。
ーどうしよう。
 ほら、それが鳥さんたちと違うところ。
 でも、しようが無いよ。それがぼくらなんだから。
 珈琲をいれたげるね。
ーいつものように?
 そう、いつものように。

Written by ken1

2020/11/15 @ 19:33

カテゴリー: kiss

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