きみのもしもし #681
ぼくが少年だった頃、 なんの不安もなく、近所の友だちと大声を出して裏山で遊んでいた。 大人になって、 多少の不安を抱えながら、 仲間と居心地の良いバーで顔を突き合わせ語り合っていた。 変わらなかったのは、 隣にいた彼らと肩を組み、顔を近づけ、間近で目を見て、 心通わせ、ふれあったこと。 デジタルの時代でとても便利になったけど、 横道に逸れることもなく、必要なときだけの繋がり。 楽しかったまったく関係のない会話、 そしてあの時のワクワク感もまだ湧いてこない。 ーもしもし。人間らしいって何だろうね。 きみまで簡単で難しい事を聞いてくる。
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