風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #686

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 急に親父の声が聞きたくなり、車を走らせた。
 フロントガラス越しに射し込む陽射しは柔らかく、
 山下公園までの道は空いていた。
 横浜港を正面に望むベンチもまだ混んでいなく、
 散歩をする人もまばらだった。
 ベンチに座り、親父が眠っている辺りの海面に目をやった。
ー何か言ってた?
 いや、何も。
ーもしもし。残念だった?
 いや、そんなことはないよ。
 いつも黙って見守ってくれる人だったからさ。
 近場の早朝ドライブに付き合わされたきみは、
 公園の近くで買ってきてくれた珈琲をぼくに手渡した。

Written by ken1

2021/02/07 @ 23:44

カテゴリー: kiss

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