風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #691

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「時とともに愛する人を見つめることを忘れてはいないか?」
 朝、テレビを観ていたら、画面の向こうからそう問いかけられた。
 忘れてはいない。
 それがきみであれ、お袋であれ、
 忘れてはいない。
 夕方、川沿いをジョギングしていると、
 ひと組のカップルが手を繋いで歩いていた。
 忘れてはいないけど、久しくお袋をハグしていない。
 以前ハグした時の照れた、でもうれしそうな顔を思い出した。
ーもしもし、もう少しの辛抱だよ。
 夜、きみは淹れたての珈琲をぼくに差し出してくれた。

Written by ken1

2021/03/14 @ 19:40

カテゴリー: kiss

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