きみのもしもし #736
そう言えば、飛行機の中は格好の読書の空間だったし時間だった。 実家に帰るときの飛行機もそうだし、パリに行くときもそうだった。 飛行機だけではない、通勤電車も読書の空間であり時間だった。 ー最近本読んでないでしょっ。 と、きみに見透かされた。 読みたいと思う本はすぐに買う。 実際の本もそうだけど、電子版でそこそこの冊数を持ち歩く。 なのに読書は進んでいない。 ーもしもし。読書は楽しいよ。 そう言ってきみは自分が読み終わった本をぼくに手渡す。 ますます読む本が増えていく。 早く旅行に行きたいなぁ。 きみはくすくすと笑っている。
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