Archive for 1月 2023
きみのもしもし #789
-ファッションを追いかけるんじゃなくて、 自分のスタイルを身につけなさい。 -外見もそうだし、考え方もそう。 -まずは自分を確立しなさい。 -外見からでも、考え方からでもいい。 -とにかく、自分のスタイル。 -言うのは簡単だけど、 なかなか、けっこう難しいよね。 -だから頭の片隅に置いて、 いつも忘れないこと。 -意識することは大切。 「もしもし、聞いてる?」
きみのもしもし #788
「もしもし」 急に肌寒くなった今日この頃、 寒いなぁと言っていたきみが うれしそうに寄ってくる。 「梅が咲いてたよ」 もう? きみは笑顔で頷き、 「春は確実に一歩ずつ近づいてるんだね」 と続ける。 そうだね。 ぼくらは淹れたての珈琲を両手で包み、 春の到来を待ちわびる。
きみのもしもし #787
「その問題、わたしが解決してあげようか」 ずっと腕を組んであーでもないこーでもないと言っている ぼくをきみは見かねたのだろう。 せっかくのきみのご厚意は甘んじて受けることにしよう。 「もしもし、こんなときに一番いいのは」 きみはこほんとひとつ咳をして、 胸の前で手のひらを合わせる。 「わたしの必殺技、神頼みっ」 きみは目を閉じて真剣にもごもご言っている。 しょーがない、ぼくも手のひらを合わせるとするか。
きみのもしもし #786
きみは真ん中の写真が好きだと言う。 ぼくはその上かな。 ー好きなの違うんだ。 そうだね、違うね。 そしてふたりはお互いが好きだと言った写真をもう一度見てみる。 ーもしもし、やっぱりわたしは真ん中が好き。 ぼくもそれ好きだよ。 でもやっぱり推すのはその上だな。 きみはもう一度その上の写真を見ている。
きみのもしもし #785
きみからお年玉を受け取った。 それは一冊の本だった。 きみはぼくに手渡すとき、そのページを開いてみせた。 ーもしもし、いいでしょ。 「幸せは 向こうから 歩いてやってくる。 あなたの笑顔を 目じるしに やってくる。 追いかけちゃいけない 笑顔で待ってて」 元旦の今日、ぼくらは笑顔で向き合った。 (ぼくの好きなコロッケ。糸井重里)