風、空、きみ

talk to myself

Archive for the ‘未分類’ Category

きみのもしもし #804

leave a comment »

 これから夜が始めるね。
 太陽が山の向こうに沈もうとしている。
ー今は昼と夜の間の時間だね。
ーこの時間、わたし大好きっ。
 その言葉になぜかドキッとするぼく。
ーもしもし、顔赤いよ。
 きみはうふふと笑ってる。

Written by ken1

2023/05/14 at 22:03

カテゴリー: 未分類

Tagged with

きみのもしもし #790

leave a comment »

 急遽飛行機に乗った。
 前日の夕方まではそんな予定はなかったのに。
 飛行機はぼくを故郷に連れて行った。
-もしもし、どう?
 うん、ふだんと変わらない。
-よかったね。
 よかった。
 ぼくは少しだけ安心して、今日また飛行機に乗った。
 初めての一泊2日の往復。
 機内でぼくはいつしか眠りに落ちていた。

Written by ken1

2023/02/05 at 21:15

カテゴリー: 未分類

Tagged with

きみのもしもし #782

leave a comment »

 コンサートが終わった。
 おそらくぼくらの今年最後のコンサート。
 年越し分は外れちゃったね。
 きみは楽しそうな目をして首を横に振る。
 余韻に浸っているようだ。
 そして、
「もしもし、お互い元気に頑張りましょうっ」
 きみがコンサートのキャッチコピーを大きな声で口にした。

Written by ken1

2022/12/11 at 21:13

カテゴリー: 未分類

Tagged with

きみのもしもし #777

leave a comment »

 きみが悟りを開いたような目をしている。
 たまにそんなときがある、気がする。
「もしもし、期待というのはね」
 と一息入れる。
 何だろう。
「自分自身に対してもつものだよ」
 えっ。
「期待は他人にするものじゃないよ」
 そうだね、自分がやればいいんだものね。
「そう。だから今夜の夕ご飯は自分で作ってね」
 今日もまたきみから一つの教えを授かった。

Written by ken1

2022/11/06 at 18:33

カテゴリー: 未分類

きみのもしもし #739

leave a comment »

 きみからのプレゼントが机の上に置いてある。
 いつの間にかに置いてある。
 いつ置いたのだろう。
 そっと蓋を開け、ひとつを頬張る。
 美味しいな。
ーもしもし。むしゃむしゃ食べないでね。
 そんな声が聞こえた気がした。
 大丈夫、今年は心得ていますよ。

Written by ken1

2022/02/14 at 19:57

カテゴリー: 未分類

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。