風、空、きみ

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Archive for the ‘kiss’ Category

きみのもしもし #723

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 とっても久しぶりに友と話した。
 離れているので、スマホ経由で顔を見た。
 少し痩せたかな。
 もともと痩せていたから変わらないか。
 近況を共有するだけで、80分。
 話題はまだまだ尽きない。
ーもしもし、どうだった?元気そう?
 きみも気になっているみたいだ。
 元気だったよ。でも少し痩せてたかな。
ーそっか。次は会いに行けばいいじゃん。
 うん、そのつもり。
 きみはにっこり頷いた。

Written by ken1

2021/10/24 at 18:27

カテゴリー: kiss

きみのもしもし #722

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「今日が人生最後の夜だったら、会議とこの女性のどっちをとる?」
 きみがぼくの前に座り、自分を指差しこう言った。
 もちろん、この女性だよ。
 間髪を入れずに、ぼくは答える。
「もしもし、少しは悩まないの?」
 悩むとあとが怖い気もするし。
 でも、そんなことは口にはしない。
「じゃあ、食事に連れてって」
 よろこんで。
 ジョブズが世に出したスマホの新しいのを設定中に、
 きみはジョブズの言葉でそれを遮った。
 きみの頭の良さには、お手上げだ。

Written by ken1

2021/10/17 at 21:17

カテゴリー: kiss

きみのもしもし #721

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「もしもし。見せないんだったら、撮らないのと同じだよ」
 毎年応募していた写真展をすっかり忘れていた。
 何をやってんだか。
 去年は巷の影響で中止になったその写真展。
 今年はちゃんとお知らせまで来てたのに。
「そんなときもあるよ」
 きみにぽんっと肩を叩かれた。
 ほんと何をやってんだか。

Written by ken1

2021/10/10 at 19:27

カテゴリー: kiss

きみのもしもし #720

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 きみが腕組みをしている。
 さっきからずっと目を瞑って腕組みをしている。
 ぼくはその様子を珈琲片手にずっと見ている。
 そろそろかな。
 きみが大きく頷いた。
ーそうよね。
 開いた目は生き生きとしている。
ー大切なのはやりたいことをやることよね。
 ぼくはゆっくり珈琲を口にした。
ーもしもし、そうだと思わない?
 そうだね、ぼくも力強く頷いた。

Written by ken1

2021/10/03 at 18:14

カテゴリー: kiss

きみのもしもし #719

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ー紐がね、こんがらがっちゃった。
 何をどうやったらこんなになるんだろうね。
 ぼくは笑ってしまう。
 きみは「わたしじゃないもん」って顔をしてるけど、
 きみとぼくしかいないんだから、ねぇ。
ーもしもし。こんがらがっちゃったの。
 きみはそれしか言わない。
 大丈夫だよ。ぼくはね、ほどくのが得意だから。
 きみはぼくの横にちょこんと座り、
 少しずつほどけていく様を見ている。
 もう少し待っててね。
 きみはこくりと頷いて、ぼくの指先を見ている。
 

Written by ken1

2021/09/26 at 22:53

カテゴリー: kiss

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