風、空、きみ

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Archive for the ‘kiss’ Category

きみのもしもし #641

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 もしもし?大事なことを後回しにしていない?
 思っているより時間はないかもよ。
 何かやっても、何もしなくても一日は24時間。
 でもね、何かをやろうとするととっても短いの。
 だから、大事なことは後回しにしないでね。
 言いたいことはちゃんと言ってね。
 大丈夫だよ。
 ぼくにとっての最優先はきみのこと。
 美味しい珈琲をいれてあげるよ。
 じゃあ、わたしはマフィンを焼いてあげる。
 季節外れの雪を見ながら、
 ぼくらの一日は始まった。

Written by ken1

2020/03/29 at 17:34

カテゴリー: kiss

きみのもしもし #640

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ーできたらいいな。
ーできたらいいな。
 きみはよく口にする。
 そして、いくつかのできたらいいなを叶えている。
 少しだけのいくつかかも知れないけれど、
 確かにいくつかのできたらいいなを叶えている。
 きみはすごいね。
 きみは笑って、
ーひとつでも叶うとうれしいじゃん。
ーもしもし?そうは思わない?
 そしてまた、
ーできたらいいな。
 を口にする。

Written by ken1

2020/03/22 at 22:17

カテゴリー: kiss

きみのもしもし #639

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ー楽しいことより、人がよろこんでくれることが好き。
 今、テレビで流れた台詞をきみが繰り返す。
 そんな人になれたらいいね、ときみが繰り返す。
ーなれるかな。
 なれると思うよ。
 何の根拠もないけれど、
 きみを見ているとそう思う。
 きっとなれるよ。
ーもしもし、あなたはそうなりたい?
 ぼくは首を横に振り、
 そんなきみを見ているだけで十分かなと、
 正直に口にする。
 そんなぼくに、きみは分かってるわと目を細くする。

Written by ken1

2020/03/15 at 22:02

カテゴリー: kiss

きみのもしもし #638

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 きみはかわいいね。きれいだね。
 正直ぼくはそう思う。
 実感するのはたまにだけれど。
ーもしもし、どうしたの。
 ぼくがそう思う時は、無口になっているんだろうな。
 気づかないうちに、きみのことをじっと見ているんだろうな。
 きみはぼくが何を思っているかが分からず、
 少し不安になるようだ。
ーもしもし。
 大丈夫、ぼくにとってそれは確かなことだから。
 ぼくが珈琲に口をつけ、にっこりとすると、
 きみもにっこりとして珈琲に口をつける。

Written by ken1

2020/03/08 at 19:37

カテゴリー: kiss

きみのもしもし #637

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ー魔法をかけて。
 かけてあげたいけど呪文を知らない。
ー呪文なんて誰も知らないわ。
 魔法使いは知ってるさ。
ーもしもし、魔法使いもね、努力してるんだよ。
 そうなの?
ーそうだよ。
ー努力して努力して努力して、魔法使いはやっと魔法が使えるの。
ーその努力のことを魔法ってみんな勘違いしてしてるのよ。
 もしかして、ぼくにも魔法は使えるってこと?
ーうん、呪文なんて知らなくても魔法は使えるよ。
ーだから、わたしに魔法をかけて。
 そこで目が覚めた。
 夢の中でもきみは不思議なことを言う。
 横でむにゃむにゃ言ってるきみの寝顔を見ていると、
 きっと努力というものが夢を叶える魔法なんだろうなと、
 きみのおでこにそっとキスをする。

Written by ken1

2020/03/01 at 23:09

カテゴリー: kiss

きみのもしもし #636

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「ほらぁ、ちょっとよそ見をすると二度とお目にかかれないわよ」
 きみがお風呂上がりのバスタオル姿で笑ってる。
 いいから、早く着替えちゃいなよ、風邪引くよ。
 冷静を装って、にっこり笑って、きみに言う。
 きみはきみで、
「もしもし。すべては一度しかない瞬間なのよ、分かってる?」
 そう言って、はたはたとバスタオルを揺らす。
 あれ?それって誰かの言葉だよね。
 舌を出すきみが続ける。
「あなたの大好きな写真家の言葉だよ」
 そしてまた、はたはたとバスタオルを揺らす。

Written by ken1

2020/02/23 at 23:54

カテゴリー: kiss

きみのもしもし #635

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「あきらめたでしょっ」
 きみが人差し指でぼくを突く。
 そんなつもりはないんだけど、
 完全に否定できないぼくもいる。
「あーぁ、自分で限界を作っちゃってさ」
 きみが呆れた顔で首を横にふる。
「そんなんじゃ、出来ることまで出来なくなるよ」
 そしてきみはペンを取り出した。
「もしもし、これあげる」
 差し出された紙にきみが書いてくれたのは英文。
 The sky’s the limit.
「さっやろっ」
 毎回きみに背中を押されるぼくがいる。

Written by ken1

2020/02/16 at 19:20

カテゴリー: kiss

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